日焼け止めは必要か？（日焼け予防について）


湿疹ができやすいお子さんの保護者から、「日焼け止めを使った方が良いでしょうか？」という相談をよく受けます。

たしかに、湿疹は日焼けで悪化しますので、予防が必要です。

近年、オゾン層の破壊により、過去経験がないほど強い紫外線が地上に降り注いでおり、皮膚障害や将来の皮膚癌発生が心配されています。

一方で、紫外線は体が活性型ビタミンDを作るのに必要です。ビタミンDが不足すると骨が弱くなり成長に影響することがあります。日本では1日15分程度日光を受ければ十分と言われています。

以上のことから、直射日光を長時間受けない工夫が大切です。

１．日差しの強い時間帯の外出をさける。
２．日傘、帽子、薄い長袖シャツや長ズボンなどで陽射しを遮る。
３．車に乗るときはスクリーンなどを利用する。
４．露出部位にプロペト（または白色ワセリン）を2時間毎に塗りなおす。

当科では、日焼け止めクリームは積極的には勧めていません。理由は、皮膚が敏感な方はかぶれる可能性があること、こまめに塗りなおさないと効果が安定しないことなどです。上記のような工夫が難しくどうしても必要な場合は、腕などでかぶれのテストをしてから使用してください。お子様など皮膚が敏感な方にはSPF値が低い日焼け止めが刺激が少ないようです。


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おひさまこどもクリニック　2007/05/18　改訂2013/04/06　改訂2015/7/26