●流し込み食い

食事のときにいつも側に水やお茶が置いてありませんか？このごろ、よく噛めないこども、いつまでも口の中に入れたまま飲み込めないこどもが増えています。
学校給食を食べるのがいちばん遅いので、いつも先生に叱られて学校に行かなくなったこどもの例があります。いつまでも口の中に食べ物を溜めたまま飲み込めないのです。このケースは、水を飲まないで食事する練習をしたら数か月後にはきちんと噛んで飲み込めるようになり、食事が楽しくなりました。その結果、給食が好きになり本人からすすんで学校へ行くようになれたのです。
食事のとき水やお茶で流し込んで食べる習慣があると、噛む力が育ちません。そのようは家庭では、両親も同じ習慣のことが多く、指摘されるまで問題意識のないケースが少なくありません。
噛むことは、こどもの身体と心の成長にとって欠かせないたいせつな働きです。噛み応えも栄養のひとつと考えて、調理や食事の仕方を工夫しましょう。



おひさまこどもクリニック