●ときどき赤ちゃんの下痢便をオムツごと持参してくれるお母さんがいます。とってもありがたいです。便を見ただけで原因がわかることがあるからです。百聞は一見にしかず、便が気になるときはみせてくださいね。
●赤ちゃんの黄色や緑色のどろどろ便は正常です。
●白またはうす黄色い下痢はひどくなりやすく、脱水症を起こしやすいです。原因はロタウイルスが有名ですが、他のウイルスの場合もあります。
●少量の赤い血液や粘液が混じる場合、細菌性腸炎の可能性があります。鶏に寄生するキャンピロバクターが一番多く、次にサルモネラ、ときに病原性大腸菌の場合があります。とくに鶏刺しはキャンピロバクター腸炎を起こしやすいので、小学生以下には食べさせないほうが安全です。
●１〜２歳位の乳幼児で、激しい腹痛や嘔吐にイチゴジャム様の血便を伴う場合は腸重積かもしれません。
●まれですが、白い便は肝臓病、赤い便は腸からの出血や痔、黒い便は胃潰瘍や鼻血を飲み込んだ場合などがあります。
●ところでウンチは、食品の影響を受けることもあります。例えば、おむつに赤っぽいウンチが出ていてビックリ！慌てて病院に駆け込みますが、どうも血便ではなさそう。そこでよく話を聞くと「そういえば昨夜、トマトをたくさん食べました」・・・なんていうケースもあるのです。
元気で食欲も普通で、下痢ではないが白っぽい便が出る場合、牛乳の飲みすぎが原因のこともあります（牛乳の飲みすぎは栄養の偏りが心配です。牛乳は１日１〜２杯以内にしておきましょう）。
●とはいえ、ウンチの色が普通でない場合、素人判断は禁物です。やはり、おかしいな、と思ったら遠慮なくウンチ持参で医師にご相談ください。
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